台湾の教育に尽力した祖父を持つ映画監督が、
「台湾民主化の父」李登輝元総統を描く!
でも、そんな願いが子供じみて思えるほど、
世界は濃厚な『恐怖』の雲に覆われています
Outline
台湾元総統の李登輝は血を流すことなく中華社会初の民主国家を作り上げた。
「哲人王」は民主国家実現の原動力となった李登輝の精神の成長の過程をドラマ、アニメーションを駆使して描写するトランスドキュメンタリー。
福島で生きる女子大生マリアと精神の哲学対話が進むうちに李登輝の心の秘密が明らかになっていく。
Key Person
元台湾総統
李 登輝
1923年台湾生まれ。京都帝国大学農学部卒業。
43年、日本陸軍に入隊。台北市長、台湾省政府主席、副総統を歴任。
88年、蒋経国総統の死去に伴い、総統に就任。90年の総統選挙、96年の台湾初の総統直接選挙で選出され、総統を12年務め、台湾の民主化を実現。2000年任期満了により退任。
監督
園田 映人
1970年宮崎県都城市生まれ、埼玉県北足立郡伊奈市育ち。
早稲田大学文学部哲学科卒業。2003年映画制作会社Reiciel Studio設立。
100を超える一般企業のテレビCMの制作及び、映画制作教育、映画制作を行う。今まで全ての作品は愛をテーマにしており、本作「哲人王」も愛と信仰をテーマにしている。
祖父は戦時中台湾総督府勤務で母は台湾高雄生まれ。湾生2世。
Introduction
台湾は1972年の国連脱退以降、歴史の表舞台から完全に姿を消していた。
領有を主張する経済、軍事大国中華人民共和国に世界が配慮する形で、台湾人の声はたとえ経済的に豊かになっても、世界には届かない日々が続いた_。
ところが、トランプ大統領の出現で、状況はあっという間に変わってきた。台湾の総統がアメリカの大統領と仲良くする様は、それ迄の40年では考えられないことであり、それはあたかも世界が台湾を黙殺していた時代が終わりを告げるベルのようであった。
台湾人の声が世界に全く届かなかった時代、中国国民党の一党独裁を血を流さずに民主化した台湾民主化の父が李登輝である。
李登輝はまだ、考え、思想を育み、その思想をもとに行動をする「哲人王」でもある。